良い歯科医院の選び方

1. 信頼ができる歯科医院を選ぶ
2. 技術、経験がある歯科医院を選ぶ
3. 自費治療ばかりすすめる歯科医院はよくない
4. 患者さんの話を聞いてくれて、しっかりと説明してくれる歯科医院を選ぶ →インフォームドコンセント「説明」と「同意」について
5. 質問に答えてくれる歯科医院を選ぶ
6. 清潔な歯科医院を選ぶ
7. スタッフの雰囲気が良い歯科医院を選ぶ

まず、信頼ができる歯科医院でなければなりません。
どのような歯科医院が信頼できるのでしょうか？
まず重要なのは先生の人柄が判断の材料になるのではないでしょうか？
歯科医院の中でのスタッフの中心は歯科医師です。
ですから先生のことが気に入らなかったら信頼もできませんし、通いたいと思わなくなるでしょう。
ただ優れた技術をもっていて無愛想な先生もいるのは確かです。
ですから、その点は相性の問題が大きいのかもしれません。

歯科医師という職業は間違いなく技術職です。ですが、歯科医師になるための試験は問題を解くだけで実技試験はありません。
基本的な治療はほとんどの歯科医師はできるかもしれませんが、インプラントなどの高度な技術が必要とされる治療では間違いなく技術と経験の面で差がでます。
実際、歯科医師は現場にでてから多くの技術を得ますので、経験が多い歯科医師は多くの症例をみてきています。
それに伴って技術もあがってくるわけです。
まだ、技術もないのにインプラントの治療をしている歯科医院も多くありますので、よく見極める必要があります。

自費治療ばかりすすめる歯科医院が良くない理由は、最善の治療を施すのに自費も保険も関係ないのです。
その方の状況によって選択肢はあるはずです。ですからこれは絶対に自費治療を受けた方が良いということはありません。
患者さんの意思を尊重せずに一方的に自費治療を勧める歯科医院は利益のことばかりを考えているかもしれません。
実際に自費治療の方が、歯科医院にとっては利益がでますので注意が必要です。

患者さんの話を聞いてくれるならば、患者さんがどんな治療を受けたくて歯科医院に来たのかがわかります。
患者さんの気持ちを理解しようとしないなら良い治療を行えるわけがありません。
しっかりと話を聞き、患者さんの気持ちを理解したうえで治療の内容が決まり、それを患者さんに説明し納得した上で、治療がはじまるものです。
話も聞かず、説明もしないで治療を始めるということは、美容室に行って何も聞かずに丸坊主にされるようなものです。

患者さんは治療に関してわからないことがたくさんあります。
良い治療をしてもらいたいのですが、どうすれば自分の歯が最善の方法で治るかがわからないのです。
そこで、「こうなっているので、ああするかこうするかの選択があるが、ああするとこうなるし、こうするとああなる」などの説明をしてくれると患者さんは安心して治療を受けることができます。

誰でもそうですが、汚い歯科医院が好きだという人はいません。自分の口の中を治してもらうのに不衛生な歯科医院なら不安になります。
歯科医院において汚いとは、単に部屋が汚れているという意味だけではありません。
医療器具というのは消毒・滅菌されて使用されるものですが、汚い歯科医院というのは、そのように消毒・滅菌がしっかりと行われていないのではと考えてしまいます。
滅菌・消毒されないと、感染というリスクがあります。
ですから、清潔な歯科医院は安全だと決め付けるわけではありませんが、最低限清潔感があるということは必要なことではないかと考えます。

患者さんが来院して一番最初に接するのはおそらく受付のスタッフでしょう。
やはり、受付のスタッフは窓口ですから、患者さんの第一印象に大きく影響します。
受付の方がさわやかに挨拶をしてくれるならば癒されるものです。
次に診察室に誘導されると歯科衛生士や歯科助手が対応してくれます。
ここでも丁寧に対応してくれるなら、先生の教育が行き届いていて、先生はスタッフに信頼されていると感じることができます。